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性機能障害とは?

(陰茎)持続勃起症 priapism

性的刺激・性的興奮と無関係である勃起が4時間を超えて持続している状態と定義されている。新生児を含めた全年齢層に認められ、幼児期の原因はほとんどが鎌状赤血球症であるが、成人期では薬剤関連性が多い。

[病因]

外傷に起因する動脈損傷などによって、陰茎に流入する血液が増加する(high flow type)か、静脈系がブロックされ陰茎から流出する血液が減少する(low flow type)かによって生じる。

誘因としては、薬物療法の副作用(勃起障害治療でのプロスタグランディン陰茎海綿体注射やPDE5阻害薬の内服、うつ病治療薬のセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬の内服、抗凝固薬など)、血栓塞栓症(鎌状赤血球貧血、白血病、脂肪塞栓、サラセミア、長時間の性交)、腫瘍(前立腺癌、膀胱癌など)、外傷、神経疾患(馬尾症候群、脊髄疾患、ヘルニア)などがあるが、原因不明の突発性のもの(約3分の1)もある。

[臨床症状]

陰茎の長時間持続勃起であるが、low flow typeのものは有痛性である。

[診断]

病歴と視診による。陰茎海綿体の怒張は認めるが、亀頭および尿道海綿体は怒張しないので通常の勃起と鑑別される。陰茎を穿刺し血液ガス分析を行い、これが動脈レベルであればhigh flow typeを、アシドーシスをきたしていればlow flow typeを疑う。

[治療]

high flow typeのものは、4週間経過観察することにより半数は軽快する。効果がなければ内陰部動脈の塞栓術を行う。Low flow typeのものは穿刺して古い血液を洗い流した後、α刺激剤であるフェニレフリンを注入したり、尿道海綿体(勃起には関与していない)と陰茎海綿体にシャントを作製して静脈流出を助ける。早期の処置(24時間以内)が必用であり、処置が遅くなると、low flow typeのものは後に陰茎海綿体の線維化による勃起障害をきたす。