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術式:前立腺肥大症に対するレーザー手術(HoLEP)

レーザー(LASER)

レーザーは生体に照射することにより発生する熱を利用して、高温では組織の蒸散気化、低温では凝固変性を得ることができます。電気メスに比べて熱変性が生じる厚さが薄い特徴があり、手術用のメスとして泌尿器科だけでなく各分野で使用されています。また、レーザーはファーイバーを通して誘導が出来るという特徴があり、特に軟性鏡を用いた内視鏡手術治療に適しているといえます。

HoLEP:ホーレップ(経尿道的前立腺レーザー核出術)

前立腺肥大症に対する手術で、平成19年より本施設でも導入されました。

前立腺肥大症の手術といえば、TUR-Pという手術が標準的術式として今もなお普及しています。TUR-Pの効果は誰もが認める手術でありますが、TUR-Pは出血、穿孔、TUR反応などの合併症が無視できません。その短所を克服すべく現在までに様々な前立腺肥大症手術が登場しましたが、どれもTUR-Pを凌ぐような手術にはなっていません。

1990年代にレーザー(図1、2)が登場し、レーザーを用いた前立腺肥大症手術が普及し始めました。HoLEPはそのうちの一つの手術であり、その治療効果はTUR-Pと同等で且つ、合併症が少ないという報告がされています。


図1:レーザー本体

図2:レーザー光

前立腺は尿をためる袋である「膀胱」のすぐ下に位置していて、尿の通り道である「尿道」を取り巻くように存在しています。その前立腺が肥大することで、尿の通り道が圧迫され狭くなってしまう為に尿の通りが悪くなります。その狭くなった通り道を広げてあげることで尿を出しやすくするのが前立腺肥大症の手術です。

前立腺をミカンに例えると、肥大症の手術は皮を残してその中身を取り除くということになります。HoLEPとTUR-Pはその方法が異なることが最大の特徴です。中身を少しずつ削りながら掻き出していくTUR-Pに比べ、HoLEPは薄皮ごと一塊にして剥がしてから外に吸い出す(図3)という方法をとっているため、中の果汁が飛び散る程度が軽くてすみます。果汁は実際では血液ということになりますので、出血が少ないことが想像できると思います。


図3:HoLEPとTUR-Pの違い