葉酸は妊活中から飲むべき!葉酸について
妊活を行っているほとんどの女性が、葉酸を積極的に摂取している、というデータもありますが、どれだけの人が、葉酸がもたらす効果について、きちんと理解しているのでしょうか。ここでは、妊活中から飲むべき栄養素である葉酸について詳しく説明します。
目次
先天性異常のリスクが低下!葉酸を妊活中からすすめる理由
葉酸が不足していることが原因である先天異常に、神経管閉鎖障害があります。神経管閉鎖障害とは、脳や脊髄などの中枢神経系のもとが作られる妊娠の4~5週ごろに起こる先天性異常のことです。
神経管の下部に閉鎖障害が起きた場合、二分脊椎といい、二分脊椎が起きた部位では脊椎の骨が脊椎の神経組織を覆っていないため、神経組織が傷害され、下肢の運動障害や膀胱、直腸機能障害などが起きる可能性があります。また神経管の丈夫で閉鎖障害が起きると脳が形成不全となり、無脳症を引き起こすことがあります。無脳症となった場合、流産や死産の割合が高くなってしまうのです。
妊娠検査薬で妊娠が判明する時期は、すでに5週目に入っているケースが多く、この時期に神経管閉鎖障害を引き起こしている可能性があるのです。つまり妊娠が判明してから葉酸を摂取しても遅いということです。神経管閉鎖障害は葉酸不足の他に、糖尿病・肥満・遺伝といった原因もあるため、葉酸を摂取しただけでは完全に防ぐことはできません。
しかし葉酸を摂取することで、神経管閉鎖障害になるリスクを大幅に減らすことができるため、妊娠を望んでいるのであれば妊活中から葉酸を摂り入れるようにしましょう。
妊活中はたくさんの葉酸が必要!葉酸の摂取量について
厚生労働省は、妊活中・妊娠の可能性がある女性に対し、妊娠を希望していない18歳以上の女性の約2.5倍の葉酸を摂るように進めています。
妊娠を希望しない18歳以上の女性 | 240μg / 日 |
妊活中、妊娠の可能性がある女性 | 240 + 400μg / 日 |
妊娠中の女性 | 240 + 240μg / 日 |
授乳中の女性 | 240 + 100μg / 日 |
上の表をみても分かる通り、妊活中・妊娠の可能性がある女性が最も葉酸の必要摂取量が多いです。それほど妊娠前と妊娠初期に、葉酸を摂取することが大切だといえます。
葉酸を多く含む食材とは?葉酸を含む代表的な野菜を5つ紹介
葉酸は、主に葉物野菜に多く含まれています。葉酸を含む代表的な野菜と100gあたりの含有量を紹介します。
えだまめ | 320μg |
モロヘイヤ | 250μg |
ブロッコリー | 210μg |
ほうれん草 | 210μg |
アスパラガス | 190μg |
葉酸は、えだまめ・モロヘイヤ・ブロッコリー・ほうれん草・アスパラガスなどに含まれており、妊活中の女性はこれらの食材を積極的に摂取したほうがいいといえます。しかし葉酸の必要な摂取量に達するためには、えだまめを200gほど食べる必要があります。
サプリメントを活用!葉酸不足を補おう
えだまめを毎日200g食べるようなことは、なかなかできません。そのため葉酸は、不足しがちな栄養素の1つでもあります。大量のえだまめやブロッコリーを毎日食べることは、簡単にできることではありませんが、サプリメントなら簡単に葉酸を摂取することが出来ます。
実は、食事からとる天然葉酸のほとんどは吸収されず、日本人の場合、体の中で利用されるのは50%ほどと報告されています。(※3)
摂取量を満たすためとはいえ、葉酸が含まれている食品を毎日大量に食べ続けるのは現実的ではありませんよね。葉酸サプリに配合される合成葉酸は、吸収効率が良く、必要な葉酸を無理せず毎日しっかり摂取することができるのです。
[参照] 葉酸サプリの選び方とおすすめ人気ランキング10選 – zakzak:夕刊フジ公式サイト
だからといってサプリメントだけに頼っていると栄養が偏ってしまいます。食事だけでは十分に得られなかった葉酸を補うために、サプリメントを活用するようにしましょう。
おわりに
葉酸は妊娠してから摂取するのではなく、妊活中から摂取すべき栄養素です。葉酸を摂取することで、神経管閉鎖障害という先天性異常のリスクを大幅に減少することが出来ます。
しかし妊活中の女性が1日に必要な葉酸の摂取量に達するためには、えだまめを200gほど食べる必要があります。そのため食事で得られなかった分を、サプリメントで補うようにしましょう。
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