基礎体温を正しく知って妊活に備えよう
妊活をしているほとんどの女性が、基礎体温を毎日測っています。基礎体温は、ただ測ればいいだけではありません。正しい知識を身に付けて行わないと、今までの妊活期間が無駄だったということも有り得ます。ここでは、基礎体温の基礎知識や測り方、基礎体温表の見方などについて詳しく説明します。
目次
基礎知識。基礎体温からわかること
基礎体温を測るだけで、女性の体の変化を知ることができます。例えば生理の予測、妊娠しやすい時期、妊娠の有無、不妊の可能性などを知ることができるのです。そのため妊活を行っている女性にとって、基礎体温を測ることは欠かせないことだといえます。
これだけは間違えるな!基礎体温の正しい測り方について
妊活をするために基礎体温を測るのであれば、絶対に間違えていけないのが測り方です。基礎体温はちょっと間違えるだけでも、体温に変動が現れてしまいます。そのため基礎体温の正しい測り方の知識を身に付けましょう。
1.通常の体温計はNG!基礎体温計を用意する
基礎体温を測るのであれば、通常の体温計ではなく、少数点第2位まで表示される基礎体温計を使用するようにしましょう。基礎体温は低温期と高温期で0.3~0.5度しか違いがないため、小数点第1位までしか表示できない通常の体温計の場合、正確に記録することができません。
2.毎朝、決められた時間に測る
本来、基礎体温とは寝ている時の体温のことをいいます。しかし寝ている時に体温を測ることはできないため、寝起きの体がまだ休んでいる状態で測ります。また毎日同じ時間に測るようにしましょう。測る時間が違うだけでも、多少の体温のズレが生じてしまうことがあります。
3.ワキじゃない!基礎体温は口で測る
基礎体温は、舌の裏側にあるスジの根本に当てて測ります。舌の上で測ると0.04~0.1度の誤差が出てしまうため、正確な記録ができなくなります。そのため舌の裏に当て、口を閉じて空気に触れないように測りましょう。
4.一歩も動かずに起きたらすぐ測る
起き上がったり寝返りをしたりするだけでも、体温が上がってしまいます。そのため起きたらできるだけ動かずに、寝たままの状態で測るようにしましょう。また検温中も動かないようにしましょう。
5.飲酒、寝不足は要注意!規則正しい生活を
お酒を飲んだ次の日や寝不足の時は、正しい基礎体温が測れないことがあります。
排卵日を予測したいという方は、出来る限り飲酒を控え、睡眠不足にならないようにしましょう。
グラフはつけるべき?グラフからわかること
妊娠していない健康な女性の場合は、生理開始から排卵までの平均17日間は体温が低く、排卵後からの平均14日間は体温が高くなります。この体温の低い時期を低温期と言い、高い時期のことを高温期といいます。
そしてまた体温が下がると、生理が始まり、高温期が14日以上継続されている場合、妊娠の可能性が考えられます。
高温期に入る前日に低温期で最も体温が低くなる日があり、その前後3日に排卵が行われていると考えられています。
基礎体温をグラフ化することで、低温期と高温期が分れているかの確認、排卵日の予測、妊娠の有無がわかります。そのため妊活している方は、基礎体温をグラフ化することをおすすめします。
不妊の可能性!?こんな基礎体温は要注意
高温期が短い
高温期が10日以内に終わってしまう場合、高温期を維持するための黄体ホルモンがきちんと分泌されていないことを意味します。つまり、黄体機能不全を起こしている可能性があるということです。
低温期が長い
高温期にはあまり個人差がなく、12~16日間が正常範囲です。しかし低温期には個人差があり、生理周期が28日の場合は約14日、38日の場合は約24日が正常範囲となります。
しかし生理周期が39日以上、低温期が24日以上になった場合は稀発月経が疑われます。
低温期が短い
低温期が10日以下の場合は、頻発月経の可能性があります。これは無排卵月経や排卵障害、黄体機能不全、更年期障害などが原因として考えられています。
また十分に卵子が育っていない状態で、排卵している可能性もあります。
低温期だけしかない
低温期と高温期の温度差がほとんどなく、低温期だけが継続しているグラフの場合、無排卵月経の可能性があります。
無排卵月経でも生理がくるため、基礎体温を測っていないとなかなか気づくことができません。
基礎体温がガタガタ
低温期と高温期に差はあるが、きれいに分かれずガタガタになることがあります。
このようなグラフになった場合、ストレスによる自律神経の乱れや、体が冷えることでホルモンバランスが乱れていると考えられます。
他にも卵巣機能不全や多嚢胞性卵巣、高プロラクチン血症といった病気の場合もあります。
おわりに
基礎体温を測ることで、生理の予測、妊娠しやすい時期、妊娠の有無、不妊の可能性などを知ることができます。
基礎体温は、多少の間違いで体温が変動してしまうため、毎日決められた時間に正しい位置で測るようにしましょう。
また基礎体温をグラフ化することで、体の異常に気づくこともできるため、測った基礎体温はグラフとして残しておくようにしましょう。
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